インターバルタイマーその1

QV8000SXを直焦点に改造してしまったため本体内蔵のインターバルタイマー機能を使えなくなりました。そこで急遽製作したのがこの汎用タイマーです。

通常天体写真用インターバルタイマー(バルブも使える)というとPICマイコン等を使用したものが主流ですが、厳密な秒数をカウントする必要が無ければアナログのタイマーでも実用になります。製作費は手持ちの部品を使用したこともありますがケースを含めて約3000円程度で出来ると思います。
リモコンのシャッターボタンを指で押す変わりにシーソーアームで押すようにしました。このため他機種のリモコンボタンも押すことができる汎用性のあるものです。リモコンは裏に両面テープを貼って固定しています(笑)。
最初はもう少しスマートに固定しようと考えていましたが今はこれで十分なのでそのままにしています。
←CASIO←NIKON

下の写真は指の変わりをするシーソー駆動モータ部です(ケースの中に内蔵しています)。玉子型のカムがシーソーアームを押し下げします。その内側に付いている円盤は半周毎にモータを止めるスイッチを動作させるためのカムです。
モーターは約30RPMの減速ギヤー付DCモーターでビデオプロジェクターのズーム駆動に使われていたジャンクモーターで秋葉原で300円で購入しました。


写真ではわかりずらいので図解しておきます。

図はスイッチがOFFでモーターはストップしている状態です。コントロール端子を一瞬ショートさせるとモーターが廻りカムBがスイッチを押してモーターの通電を保持します。モーターが半周(約1秒)するとカムの切り欠き部でスイッチがOFFしモーターは停止します。このときカムAがシーソーアームを押し上げ、リモコンのシャッターボタンを押します。設定時間が過ぎるとまたコントロール端子を一瞬ショートさせてモーターを半回転させます。これでシャッターオフとなります。この一瞬のON/OFFをさせているのがコントロラー回路です。
ディップスイッチはオン時間とオフ時間の設定用で8ビットありますのでオン時間とオフ時間をそれぞれ4ビットづつ使って4組(on/off)の時間設定ができます。(実際は2組しか使っていませんが・・)
主にQV8000SXとCoolPix4500の使用を前提にオン時間が約60秒と120秒、オフ時間がノイズリダクションとCFカードへの書き込み時間+αを加えてそれぞれ70秒、130秒に設定してあります。撮影枚数を設定する機能はありませんので適当な時間でストップすることが必要です。したがってスイッチを切らなければ電池がなくなるまで撮影し続けることになります。単三電池4本で連続12時間以上?はもつと思います。

現時点ではデジカメ天体写真はコンポジット枚数を稼ぐのが常套手段ですから一度インターバルタイマーを使うとこの便利さは手放せないものになります。(特に冬場は有難さが身にしみます)
カメラとリモコンがUSBなどの通信方式を使用しない単純なメカ接点方式のものではもっと簡単に製作することができます。(→その2

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