R200SSドブソニアン

最近、撮影意欲が薄れ出番が少なくなったVixen R200SSですが、それでなくても狭い我が家の収納庫で使いもしないのに堂々とスペースを占領されていると、もう少し活躍してもらわなければという思いに駆られます。
そこで有効活用のためお手軽観望ドブソニアン架台を作ってみました。R200SSは眼視としては少し焦点距離が短く斜鏡が大きいですがお手軽観望用ということで深くは考えないことにします。

久しぶりの木工工作ですが、いつものことながら設計図は頭の中だけで寸法はコンパネ材の定尺に沿った寸法になっています。

  . 製作中の様子。
円形カットはジグソーの簡易円切りツールを自作してカットしたのだが予想外に難しく切断面が垂直にカットできない。ブレードが円の接線方向から逃げてしまうのが原因のようで円形カットを甘くみていた。結局最後はフリーハンドで修正するはめになってしまった。

デザイン性と補強を兼ねて円形カットの余り端材を前面?に貼り付けてみた。
実用本位の工房主としてはこれでほぼ完成とするのだが余りにも味気ないのでたまにはデザイン性や塗装のことも考えてみようかな・・・。

 

と、いうことで最終的にこんなことになった。

塗装は最初はウォールナット仕上げのスプレーニスを塗ったのだが想いのほか色が薄くもう少し濃い目のニスを塗ったら今度は色ムラになってしまった。最終的にだんだん色濃くなりこんなことになってしまった。BOX(ロッカーボックス)の外側は濃い目の色で多少ごまかしたが内側のムラまで対処しきれなかった。
全体的にマルを基調としたデザインにしたが塗装や工作技術が未熟で実物はアップに耐えない。木工工作より電子工作の方がまだ簡単だー

BOXベースの円盤が大きすぎて収納庫に収まりきれないことが判明。適当に作るとこういうことはしばしばあるがもう一度小さめにカットし直すはめになった。おかげで円形カットのコツがつかめてきたが結果を急ぐ自分の性格では職人の道はほど遠い。
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耳軸は直径60Φの塩ビパーツを利用。
通常ここはフリーストップを可能にするためもっと大きな円盤状にして適度な摩擦力とスムースな可動性を得るのだが自動導入化を視野に入れこのような小さめの耳軸にした。軸受けにベルクロテープ(マジックテープ)のループ側(毛羽立っている方)を貼り付けてスムースな回転と適度な摩擦力を得ている。
手持ちアイピース最大倍率となる5mm160倍でも不都合は感じない。


方位/高度の目盛環も取り付けてみた。
現在進行中の天体の高度方位が簡単に取得できる現在ではこの方法によって簡単に天体の導入ができる。方位目盛り環は独立して回転できBOXベースの設置方向を選ばないようになっている。高度目盛りの方は目盛り環は固定だが指標の方を調整できるようにしているがここは再考の余地があるようだ。
目盛り環導入のためベースの水平を保たなければならないので3箇所にアジャスターを設けている。

目盛り環はここのサイトで公開していたので利用させていただいた。但し縮小印刷された四分割のスケールを真円に貼り付けるのは想像以上に難しい。


こちらはキャップを被せたファインダーの影を利用して太陽を導入しそれでスケール基準を確定して昼間の金星を目盛り環頼りに導入した時のもの。(太陽に向ける時は主鏡は勿論ファインダーも間違ってもキャップを忘れないように!)
アバウトな方法でスケール基準を設定したが8X50のファインダーに一発で捕らえることができた。
右は主鏡に導入された半月状の金星をコンデジの手持ちコリメートで撮影。



実際の観望スタイルと収納状態です。
鏡筒が短いので接眼部が覗きやすい高さになるよう台に乗せて観望します。 R200SSが元あった場所にドブ架台ごと収納できます。


2012/3 記

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