小型ポータブル電源

小型シールバッテリーを入手したのでポータブル電源を作ってみました。

バッテリーは12V 1.8Ah/20HR のもの4個です。4個を並列につないで単純に計算すると7.2Ahですが、バッテリーの並列接続はバッテリーが他のバッテリーを充電することになるので本来はダイオードなど入れて対処するところですがダイオードの電圧降下もばかにならないのでそのまま直接つないでいます。

バッテリーと周辺回路はポリマーケースに収納してポータブル性を持たせています。4個のバッテリーはケースの中に置いてあるだけですが移動しないように型どりした薄ベニア板で押さえています。


出力はシガープラグX1、DCプラグX3でDCプラグは引っぱても抜けないロックタイプになっています。簡易電圧確認用に100円ショップのバッテリーチェッカーを改造した電圧計もついています。電圧変化を分りやすくするため9V〜14Vの範囲を拡大して示す工夫もしています。更にバッテリー電圧が10.5Vに低下するとブザーが鳴るようにしています。
                                 
 電圧計左のスライドスイッチは電圧確認と、ブザー監視の切り替え用で通常はブザー監視にしておきます。電圧確認の時は当然照明用LEDも点灯します。ブザーはCPU基板などに付いているビープ音用のもので5〜10Vくらいでビープ音を発します。

ブザー回路はかなり適当で、動作原理は9Vのツェナーダイオードに電流が流れている間はブザー電流をカットオッフしておき電圧が下がってツェナーに電流が流れなくなるとブザー電流が流れるようになるものです。一旦ブザーに電流が流れ始めると益々ツェナーに電流が流れなくなり2つのトランジスタは反転動作します。ブザー監視状態の時は実測約17mA消費しますが運用電流を考えればこれは大したことありません。↓回路図 (筆者覚書のため12→15VDC-DCコンバーター回路も含む)

特にバッテリーチャージャーを用意しなくても出力プラグの1つを車のシガープラグに接続しておけばバッテリーのチャージができます。どうせ野外で使うものなので常時車に乗せぱなしにしています。車のバッテリーがあがってしまった時の緊急用に役立つかもしれません。


シガープラグの12Vを昇圧して15Vを得る昇圧電源でノートパソコンを動かしながらポルタ経緯台の自動導入を動かしてテストしてみましたが12.7Vの電圧が10.5Vになってブザーが鳴るまで3.5時間でした。
10.5Vでも正常に動いていましたが一晩中安心して使うにはもう少し大きな容量のバッテリーを使う必要がありそうです。

 DC-DC昇圧電源内部 Lが異様に大きいが適当なガラクタPowを流用


2008/09製作

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