旅行に行った時などもっと気軽に星野写真を撮りたいと思ったことはありませんか?
固定撮影なら問題ないのですが、ガイド撮影となると少なくともポータブル赤道儀くらい用意
しなければなりません。望遠レンズで撮影するならまだしも、たかだか50o程度の標準
レンズ以下のカメラをガイドするには大袈裟すぎると思った事はないですか?。
撮影目的で出かけるならそれなりの準備が必要でしょうが、ちょっとした旅行先で気軽に
撮影するためにはもっと手軽な機材にしたいものです。
ガイド撮影で最も簡単な装置といえば簡易赤道儀、星野写真儀、星空架台などと呼ばれている
ものが有ります。(以後架台と呼びます)これは2枚の板、又は板とアームを一つの軸を中心に数
秒に1回手動でネジをゆっくり回転させるものです。しかしこの作業は時計とにらめっこしていな
ければならず、手軽にというコンセプトから外れます。そこでこの作業を自動化することを目的に
製作してみました。
設計コンセプトと詳細は こちらをご覧ください。
本体重量約640g、単三アルカリ乾電池3本でたぶん一晩の運転が可能です。
(確認はしていません)
海や山に気軽に持ち運べます、特に山登りする方にはおすすめです。市販のポータブル赤道儀
など持って行く気がしませんヨネ。
この架台とカメラをセットしたあと架台の極軸を大まかに北極星の方向に向けカメラの構図を
決めます。そして架台に付けたオープンサイトで北極星にあわせ極軸をさらに追い込みます。
据え付け精度は計算上1°以内にセッティングできます。
スイッチをオンにすると10秒毎にモーターが回転し追尾を始めます。
レリーズをそっと押して露出を開始します、露出時間は50mmレンズで10〜15分という
ところでしょうか。(計算上は最大30分です)
実際50mmあたりの標準レンズは明るいレンズが多いので30分も露出できる空が少ないのが
現状ではないでしょうか。
テスト撮影・・・画像は周辺減光もあり、あまりシャープさもありませんが
10分間の露出でガイドは成功しています。広角ぎみのレンズなら20分位
はガイドできそうです。