10cm双眼鏡OptickHiker用ビノホルダー

大型の10cm双眼鏡OptickHikerは、低価格ながらその集光力でそこそこ楽しめるのですが、お気軽観望でカメラ三脚に乗せるとどうしてもバランスが悪く安定しません。特に仰角が大きくなるとチルト(上下)ハンドルをしっかり締めてもその重さのために視野がじわじわと移動してしまいます。これは三脚強度不足ということもありますがチルト回転の支点が双眼鏡の重心に一致していないからです。(赤矢印)
そこでこの重心を一致するべく簡単なビノホルダーを製作しました。

ホームセンターで何か良いものはないかと探した結果、イレクタージョイントというものを見つけました。これは二本のパイプを自由な角度で繋ぐものですがパイプの代わりに双眼鏡のセンターシャフトを保持させれば丁度良さそうです。

イレクタージョイント(HJ-7)

金具を加工してセンターシャフトを保持しようと思っていたのですが、実際には硬い金属製のため加工は諦めこの部分だけ9mm厚合板で作りました。

塗装後の写真で分かり辛いですが、3mmアルミ板を挟んでカメラのクイックシューとイレクターパーツをネジ留めしています。2枚の合板でセンターシャフトを挟んで双眼鏡を保持します。保持パーツの回転支点が双眼鏡の重心に一致するようにセンターシャフトと支点の距離を決めます。上写真のゴムはセンターシャフトを中心に双眼鏡が回転するのを防ぐと同時に鏡胴に傷がつかないようにするものです。
仰角は約60度位ですが直視タイプ双眼鏡なのでこれ以上向けても首が痛いだけなのでこの程度にしています。

自作ビノホルダーに載せたところ

今度はチルト方向の回転支点は双眼鏡の重心に一致してフリーストップで操作できます。三脚はチルト、パン(水平)方向の回転が独立しているのでパン方向もフリーストップです。
見たい方向に向けて手を放せばそのまま静止している、こんな当たり前のことですが今までの操作感とは比べ物にならない操作感となりました。
また三脚は双眼鏡の重量を支えるだけなのでバランスが崩れて無理な力が加わらないことも安全性に貢献しています。

こんなものはどこかのショップで販売しているだろうと思っていましたが、NETで検索してもそのようなものは見当たりませんでした。(単純な構造なので安価に販売すればきっと売れるはず!?)


2013/03 記

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