太陽導入ファインダー

2009年7月には日本のトカラ列島始め上海、硫黄島などで皆既日食が見られます。日食の過程やコロナの写真撮影を計画されている方も多いと思います。

そこで簡単にできる導入ファインダーを紹介します。
実際に昼間の太陽を望遠鏡の視野に導入しようとすると意外と難しいことがわかります。太陽が眩し過ぎて直接見えないからです。かといって減光フィルターを付けた望遠鏡では視野に入っていない状態では真っ暗で何も見えないからです。何よりも太陽を直接見ることは大きな危険が伴いますので間接的に太陽を導入するツールを紹介します。

市販のルーペにアクリル板を貼り付けたものです。
透明アクリル板の片面を砥石(またはクレンザー)でこすり
すりガラス状にして貼り付けています。すりガラス面には
カッターで十字のクロスも入れてあります。

通常使うルーペの逆の使い方でレンズから入ってきた光が
すりガラス面に焦点を結びます。

ビクセンのファインダーシューにワンタッチで取り付けられる
ようにアルミブロックに取り付けています。
右が実際に太陽を導入しているところです。太陽の焦点が
アクリル面にあるのでアクリルが融けるのではないかと心配
でしたがしばらく指をあててみましたが熱くは感じなかったので
心配無用でした。

当然このファインダーと望遠鏡の視野は一致するように調整
が必要ですが特に調整機構は設けてなくアルミブロックと
ルーペの間でスペーサー等で調整してあります。

すりガラス面の十字クロス中心に太陽を導入すれば減光された
望遠鏡(〜500mm)に付けたカメラのファインダーには間違いな
く入されます。


この種のファインダーは単なるパイプ状のものや影を頼りにする導入指標のようなものでも良いのですが食分が進むにつれて影は役に立たなくなると思います。(皆既間近に導入しているようじゃオシマイですが)
このルーペ昼間でも夜でも遠くの景色がすりガラス面に映るので何かと役に立ちそうです。

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