ひげくま工作教室

 望遠鏡などにいろんなアクセサリをのせるのに、ふつうは直接取り付けたり専用のマウントを介することがほとんどです。エアガン用のマウントベースなどを流用できるのですが、けっこう高かったりします。
自由に取り付けたりはずしたり、のせかえたりできるようにしたいなあ、それも安い費用で・・。などと考えながらがらくたをいじくっているうちにふとアイデアがうかんだのです。

 ほら、室内配線のコードを隠すためのプラスチック製の「モール」、これって、上下が簡単にはずれるし、結構がっちりと食いつくし、安いし、いいじゃないかなって。
 
 まずは、ファインダをのせるために実物あわせをしてみたところ、モールの下半分(ベースと名付けました)の高さを低くしなければなりませんでした。はさみとカッターナイフ、そして紙ヤスリで右のように整形します。プラスチックといってもかためのナイロンみたいな材質なので、加工は大変しやすいです。でも、手を切らないように気をつけて。このモールはホームセンターでたしか1メートルが240円くらいでした。10セットつくっても1セット24円。これは安い!
 K光器(望遠鏡ショップ)に行ったときに社長さんに話したら、「いいアイデアだね」ってほめられましたが、その店オリジナルの商品の売れ行きに影響しそうです。もしそうなったら、ごめんなさいね!

 
 ベースの高さを半分にしても、上の部分はしっかりとホールドできます。ただし、取り付ける時に上からパチンとセットできなくなってしまいます。
 中型のファインダ(シュミカセ用マウント付き)が見事に取り付けられました。このベースを望遠鏡に強力な両面テープなどで貼っておけば、必要な時にファインダをワンタッチで付けはずしできます。 
 でも、重いものや高価なものは取り付けない方が無難です。万一はずれて落ちてこわれても泣かなくていいものをのせるようにしてくださいね。両面テープだけでなく、ネジなどで固定するとずっと安心感が出ます。左の手作り望遠鏡は下からネジ止めしてあります。右はカメラで撮影する時の画面の中央を示すように、ドットポインタをのせた例です。
 ぼくは望遠鏡、双眼鏡、三脚などいろんなものにベースを貼り付けました。
 ついでながら、ベースの幅はカメラのアクセサリ・シューの幅とほとんど同じことがわかりました。ということは、上の写真のようにしなくてもドットポインタがのせられるということ・・ですが、ちょっと強度的に不安なので、目下研究中です。
カメラの上だったら、スポーツファインダなどが搭載できそうです。みなさん、ほかにいいアイデアがあったら教えてください。
ついでのついで

 デジカメのおまけにもらったミニ三脚。あまりになよなよしているので使うに使えなかったものですが、上下逆にして板きれにねじこんだら、ほら、ディスプレイ・スタンド。まさに逆転の発想でしょう。
 昔は飛行機のプラ模型にはスタンドが付いていたものですがこのごろはまったく見かけません。このスタンドなら飛行姿勢も変えられますから楽しいですよ。

管理人記: 配線モールとは・・・しょっちゅう見かけているものですが気が付きませんでした。今製作中のドブソニアンの通視ファインダーに早速採用させていただきます。
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